子供のムダ毛は、大人が思っている以上に悩みが深刻です。

特に小学校高学年にもなると、脇や足のムダ毛が理由で「プールの授業を受けたくない」と話す女子も少なくはありません。
そんな悩んでいる我が子を心配するものの、「脱毛はまだ早いのでは」とムダ毛処理に足踏みしてしまう親もきっと多いのではないでしょうか。

そこで今日は、親が知りたい子供の脱毛ついていろいろ調べてみました。

思春期を迎えた女子の悩み

ある企業の行った調査によると、自分の毛深さを気にしている小学生は、5年生で15パーセント、6年生では20パーセント以上いることが分かっています。

特に初潮を迎えた女子児童は、ホルモンの分泌が盛んになることによって、脇毛や陰毛、太ももやすねにも毛が生える時期に突入していきます。

第二次性徴期に入る頃には男女問わず体毛は生えてきますが、急に生えてきたムダ毛に戸惑う子供は実に多く、1人で悩みを抱えてしまうこともあるのです。

また昨今では、ムダ毛は子供同士のいじめの原因になるのではないかと懸念する風潮も出てきました。
確かに、発達の早い女子の脇や足のムダ毛は、そうではない子供たちにとってはまだ目新しく、ムダ毛が注目の的になる可能性はあります。

「皆とちょっと違う」と言った部分がいじめに発展するのではとの不安視も、子供の脱毛を検討する親が多くなっている理由の1つなのです。

子供の脱毛は大人と同じに考えてはいけない

大人の女性であれば、いくつかあるムダ毛処理の方法を片っ端から試したとしても、さほど問題はありません。

ですが、まだ成長過程における子供への脱毛となると、どれでも好きなのをやってみようと言う訳にはいかないのが現実です。
子供は小学生から中学生にかけて身体が大きく変化していきますが、10代半ばの年齢ではまだホルモンバランスが安定していません。

この成長途中のホルモンが乱れた状態では、本格的な脱毛を行っても一時的には解消されるだけで、またムダ毛は生えてきてしまいます。

ましてや、この時期はニキビが急に多く出るなど、肌が敏感になっている状態なので、脱毛による刺激が加わると肌へのダメージは大きく現れます。

こういった理由から子供の脱毛は、いかに安全で肌への負担が少なくできるかが重要なポイントとなっているのです。

子供のムダ毛処理にはNGな方法

①カミソリ

毎晩お風呂などで気軽に剃れる反面、子供の肌への負担は相当大きいと思って下さい。

今では、安全刃のついた優しい剃り心地の商品も多く販売されていますが、子供の薄くて柔らかい肌表面の角質は削り取られてしまう恐れがあります。

カミソリを使った脱毛を続けていくと、肌表面の角質は更に固くなり、いずれ水分や皮脂が蒸発しやすい乾燥肌となってしまいます。

②毛抜き

毛抜きは、自宅で気軽でできることや、一度の処理で綺麗な状態をカミソリよりも長くキープできるメリットはあります。
しかし、無理にムダ毛を引っ張ることによる毛穴へのダメージは避けられないので注意が必要です。

特に脇などの汗が溜まる部位には雑菌も繁殖しやすいため、毛抜きによるダメージを受けた毛穴が化膿したり、色素沈着を起こして黒ずんでしまうリスクもあります。

③除毛クリーム

市販ですぐに手に入り、クリームを塗るだけで子供でも簡単に脱毛できる除毛クリームですが、子供の肌には少々負担が大きいようです。

除毛剤は、アルカリ性の薬剤により皮膚表面の毛を溶かすムダ毛処理方法ですが、これは肌の角質をも溶かす作用があるので、その強い成分が炎症を起こさせたり色素沈着や乾燥肌にさせるリスクもあります。

子供には抑毛ケアとキッズ脱毛がおすすめな理由

抑毛ローション

抑毛ローションは、ムダ毛の再生を抑制してくれる優れた抑毛ケア商品です。

毎日使い続けることで、ムダ毛を徐々に薄く細く目立たなくさせるばかりか、成長をもコントロール(抑毛)してくれます。

主成分は植物性由来エキスなので子供の肌にも優しく、顔や脇、足やデリケートゾーンなど各部位にも安心して使うことができます。

また、多くの抑毛ローションには、抑毛成分以外にも保湿や美肌効果のある成分が配合されているので、肌をつるつるにしてくれる効果があります。

ただ1つ、難点があるとするならば、それは効果が分かるまでに時間を要することです。

効果が現れるのに早い人で1ヶ月、平均して3ヶ月程かかるので、プールの授業や薄着の制服に変わる時期に合わせて早めに行うと良いでしょう。

②キッズ脱毛

最近のエステサロンでは、子供の肌向けの脱毛器具を導入し、小学校低学年から高校生までを対象にしたキッズ脱毛を行っている店舗が多くあります。

脱毛にもレーザーや光、フラッシュ脱毛などさまざまな方法がありますが、レーザーやフラッシュは多少の痛みが伴うことや出力の高さが肌へ負担をかけると言う理由で、薄くて軟らかい子供の肌には不向きとの声もあります。

その点、光脱毛は痛みが少なく低出力なので、子供の肌にも安心して照射することができるといったことから、現在ほとんどのサロンでは子供には光脱毛を行っています。

施術前には入念なカウンセリングを行い、子供の皮膚やムダ毛の状態やアレルギーの有無を調べるチェックや、肌テストも行います。

個人差にもよりますが、脇の場合は2、3ヶ月に1回の施術を6回から10回行うので、1年から2年の間サロンに通うことになります。
まだ小さいお子さまですと保護者の同伴が必要になってくるので、評判がよく通いやすいサロンを選ぶようにしていきましょう。
ちなみに、光脱毛は肌に負担をかけない範囲の低出力で行うため、毛根は完全に破壊されるわけではないことをご理解下さい。
ましてや、成長段階にある思春期の子供は新たな毛根によって、またムダ毛が生えてくる可能性も高いと言われています。

ですが、一度綺麗に脱毛した分、次からのお手入れの手間は軽減されますし、再度脱毛する時も回数が最小限に抑えられると言ったメリットはあります。

※参考サイト:子供のムダ毛処理に一番のおすすめは? | 除毛クリームラボ