「芸能人は歯が命」とは、
約20年前の歯磨き粉のCMです。
このCMでは、「芸能人は…」となっていますが、
芸能界のジャンルの中でも、
自らのビジュアルを売り物にするモデルこそ、「歯が命」です。

高価な最先端のブランド服を着てほほ笑むモデルの口元が、 
黄ばんでいたり、虫歯だったり、歯並びがガタガタだったりしたら、
幻滅です。
それ以前に、そのような口元ではモデルとしての仕事に差し支えることでしょう。

それは、キッズモデルにも言えること。
キッズモデルが抱える大きな問題は、成長に伴う歯の生え変わりです。
幼稚園・保育園の頃から始まり、
小学校低学年くらいで目立つ前の部分は大体の子が生え変わります。

乳歯が抜けるのは成長過程の一つであり、仕方のないことなので、
歯が抜けていても気にしないクライアントさんもいます。
しかし、園の卒業アルバムでさえ
「撮影日までに抜けないように必死だったわ~」
と気にする親もいるくらいですから、
キッズモデルとなるとなおさらです。

もし、仕事が入っているのに歯が抜けてしまったら、
正直に事務所やクライアントさんに相談しましょう。
それでも構わないと言われれば、そのままでも大丈夫です。

最近は、キッズモデルや子役のために、
緊急で仮歯を作ってくれる歯医者さんもいるようです。
一度歯が抜けると、
新しい歯がしっかり生えるまでは結構時間がかかりますから、
いざという時のために、
仮歯を作ってくれる歯医者さんと馴染みになっておくことがおすすめです。

また、キッズモデルの虫歯は厳禁です。
いくら奥の歯であっても、ギラッと光る金歯や銀歯はタブーです。
それだけでイメージダウンにつながります。

乳歯は大人の歯に比べ柔らかく、虫歯になりやすいものです。
乳歯の虫歯は大人の歯と違い、生え変わりがあるため、
削って詰める他に、虫歯の進行止めで様子をみる場合もあります。
ただ、進行止めは黒っぽい着色につながるので、
処置を受ける前に歯医者さんとよく話をしてください。

お口のケアは、キッズモデルを卒業して芸能界で仕事をしたいと思うなら、
特に念入りに行いましょう。
真偽は不明ですが、歯磨き粉や虫歯予防商品のCMに出ていたタレントが、
虫歯だらけだったり、差し歯だったりして降板につながったともいわれています。

虫歯とともに気を付けたいのが歯並びです。
あごが小さい子どもの口は、歯並びが崩れやすくなっています。
歯並びに乱れが見られたら、
信頼できる歯医者さんにお仕事のことを伝えて、
できるだけ早めに対処してもらいましょう。

赤ちゃん期の歯磨きは、親が仕上げ磨きをしてあげるのが常識です。
この仕上げ磨きは、子どもが10歳になるころまで必要と専門家は言います。
親は大変ですが、頑張って対応してあげましょう。

子どもが小さいうちから、お口のケアに気を配り、
虫歯になりにくいお口の状態を維持できるようになると、
成長してからのケアにさほど苦労しなくなりますよ。