赤ちゃんモデルとなったのであれば、必ず通る道なのが撮影です。親やカメラマンからしてみれば、赤ちゃんはただ写真を撮られるだけの立場に思えるでしょう。
しかしながら、赤ちゃん自身はカメラマンに撮ってほしいポーズを自分の中で思い描いているものなのです。
今回はそんな赤ちゃんの心に沿いつつ、赤ちゃんがカメラマンにおすすめしたいポーズについてご紹介していきたいと思います。
■自分が楽しんでいる姿が好き!
赤ちゃん自身が好きなポーズとは、ずばり自分が楽しんでいる姿です。
赤ちゃんは自分の言葉で「楽しんでいる姿を撮ってくださいね」とカメラマンに言うことはできません。しかしながら、赤ちゃんは自分の一番輝く瞬間をよくわかっています。
それこそが自分自身が楽しんでいる姿なのです。赤ちゃんの楽しんでいる姿は心から溢れる喜びを表しています。それが何よりもすばらしいのは明白ですよね。
赤ちゃんもそれが自分にとって良い瞬間なのだということを理解していますから、その一瞬一瞬を写真に収めてほしいと思っているのです。
しかし、楽しんでいる姿を引き出すことはなかなか容易ではありません。けれども、そういう時は付き添っているパパやママがいれば大丈夫です。大好きな人が視界に入れば赤ちゃんは自然と笑顔になってしまうのです。
このように、写真撮影という緊張する場面ではなおさらパパとママの力は絶大な効果を発揮してくれるのです。
■細かい指示はNG?
通常のモデルのように「ああして、こうして」と口で指示を与えても、赤ちゃんは聞きません。なぜならまだ言葉でその指示通りに動くことができる経験を備えていないからです。
子どもは親と共に様々な経験を積むことであらゆることを覚え、生きる知恵を身に着けていきます。けれども、産まれてからまだ間もない赤ちゃんはその経験が圧倒的に足りません。
ですから、カメラマンが言葉で指示を出しても赤ちゃんはその通りに動くことがなかなかできないのです。
■面白いと思わせることが重要
言葉でポーズを教えるのは難しくても、動作で教えてあげるようにすれば赤ちゃんも「これならわかるぞ」と思って真似をしてくれることもあります。
ただし、それは赤ちゃん自身が興味をひかれるポーズに限られる場合があります。したがってポーズを指示する時は、赤ちゃんに「このポーズはなんだろう?面白そう!」と思わせることが重要というわけですね。
■ママやパパと一緒の姿
撮影が仕事である以上、赤ちゃんが一人で写真に写ることがほとんどですよね。しかしながら、赤ちゃんは大好きなパパやママと一緒に写真に写りたいとも求めているのです。
楽しく遊んでいる時以外に、親から愛情を注がれている瞬間もまた赤ちゃんにとっては至福の一時であり、非常に良い表情をしている場面でもあります。
したがって、赤ちゃんが第二に望むシャッターポイントは親と共にいる瞬間だというわけなのです。ただ、やはり仕事だと親と移ることは難しくなりますよね。
その時は本番前に一度パパやママと触れ合うようにしましょう。そうすれば絶妙なショットを撮ることも不可能ではなくなるのです。
■行き慣れない場所は不安
「ここはどこだろう?知らない人がたくさんいる!何だか怖いな」
これは初めて撮影スタジオに訪れた赤ちゃんが思ったことです。
行き慣れないスタジオにいると、たとえパパやママと一緒にいても少なからず赤ちゃんは不安に感じます。初めて訪れる場所、そして見知らぬ相手が多くいることはそれだけで不安を煽るものなのです。
そのため、撮影の際も赤ちゃんが緊張して思うように動けなくなり、最終的には泣き出してしまうこともあります。
赤ちゃんは不安な場所にいる時こそパパやママに側にいてほしいと思っていますし、その温もりを求めています。
たとえ親子撮影はしなくても、やはり本番前には一度赤ちゃんはパパやママと触れ合うことでできる限り不安をなくしてあげるべきだと言えます。
■赤ちゃんは自然体が一番好き
以上のことから、赤ちゃんは心のままに楽しんでいる瞬間、親の愛情を受け取っている瞬間を好んでいることがわかっていただけたのではないでしょうか?
つまり、赤ちゃんは常に自然体でいる自分自身を撮ってほしいと思っているわけです。心から楽しむことも、そして愛情を欲しいと思うこともすべて赤ちゃんを始めとする人間のの本能的な部分ですよね。
したがって、自然体ではない自分はあまり撮ってほしくないと思っていると考えるべきです。
赤ちゃんはとても素直です。素直であるからこそ、本来ならば嫌悪されがちな人間の本能が表に出されたとしても、それは美しいものとして人の目に移ります。
そういった美しい部分を見逃さないためにも、写真撮影の際は赤ちゃんが好む自然体の姿を引き出すべきだと言えます。
それが赤ちゃんが望む姿を撮影することができれば、ひとたびトラブルが起きれば難しくなりがちな撮影もばっちりうまくいくというわけなのです。