popteenのモデルをしていました。当時はまだかなりモデルとしては若かったんですが、身長が高くて大人びた顔立ちでした。
最初は、やっぱりモデルというものに長年憧れがありました。popteenはファッションはもちろん、恋愛事情とかも色々参考にしていたり、友達と回し読みしたりとすごく大好きな雑誌でした。モデルになりたいと思ったときに、まずは家から通える範囲でと探していたのですが、なかなか受かりませんでした。
でも、やっぱりどうせモデルになるのならあこがれの雑誌に載りたいって思ったんです。それで、ちょっと遠かったんですが、popteenのモデルオーディションに応募してみることにしました。書類審査には最も良く撮れているスナップ写真を送りました。普段、チアをやっていたのでその衣装の写真も付けて、ドキドキしながら発表を待っていました。結果はなんと、書類審査合格だったんです。びっくりして、夜眠れなかったのを覚えています。
オーディションには母親についてきてもらいました。母はモデルをすることに、まだ賛成ではありませんでしたが、多分受かるわけないと思っていたようです。そして当然なんですが、オーディション会場にはすごくキレイな人ばっかりが来ていて、びくびくしました。ですがこんなキレイな中から自分なんかがとても選ばれるわけない、と思ったら、逆に肝が座ったというか、落ち着いて受け答えすることができました。チアも披露して、審査員の方にもアピール出来たと実感しました。オーディションには普段雑誌で見かけていたモデルの先輩も来ていて、会えただけで嬉しいなんて思っていたら、まさかの合格でした。と言っても、本当の合格者は私ではなかったんですけど、私は穴埋め的なモデルとしてならということで使ってくれることになりました。
それでも充分嬉しかったし、夢のようだと思いました。小さい写真でも実際popteenに自分が載っているのを見た時は、信じられない気持ちでした。母は結局、オーディションの様子を見てからはかえって応援するようになってくれて、いつかレギュラーのモデルになれたらいいのにねと言ってくれました。撮影のたびに、母に付き添いをしてもらっていました。
モデル業界は皆、女の子同士仲が悪いってイメージがありましたが、それは私の周りに関しては一部だけだなと感じました。仲が悪い人はモデルじゃなくても普通に居ますし、特別モデルだからギスギスしてるってことはなかったです。
私が掲載してもらえたのは、結局ほんの数ヶ月で、写真の数にすればごくわずかだったんですが、popteenモデルとしての経験は本当に自分の糧となりました。その後は他誌で読者モデルをしましたし、今は自分の娘がモデルになりたいと言っているので色々指導したりしています。