赤ちゃんを連れて、飛行機に乗らなければならなくなることがあるかもしれません。赤ちゃんにとっては長時間閉鎖的空間にいることになり、少なからずストレスになります。ママにとっても、「ぐずってしまったら」など不安があることでしょう。インターネットでも赤ちゃん連れでの飛行機移動についてマナーが話題になったように、一歩間違えば周りの乗客からキツイ視線を向けられながら、目的地に着くまで耐えなければならない事態となってしまいます。ここでは、赤ちゃんを連れて上手に飛行機に乗るコツをまとめてみました。
■赤ちゃんを連れて上手に飛行機に乗るコツは、「気配り」という一言に尽きます
これができていれば、周囲の乗客とのトラブルの大半は防げる可能性があるというくらい、大事なことが「気配り」です。
「赤ちゃんは泣いて当然」という子育てママの常識が、すべての人に通じると思ってはいけません。一番いけないのが、赤ちゃんがぐずろうがいたずらをしようが放置する傍若無人な態度です。
まず、機内に入ったら周囲の座席の人たちに、「申し訳ありませんが、ご迷惑をかけてしまうことがあるかもしれません」と謙虚な気持ちで声をかけておくことがポイントです。特に、赤ちゃんの足があたったり、いたずらをしたりしてしまう可能性がある前の座席の方には、丁寧に挨拶をしておきましょう。
もし、赤ちゃんがぐずっても、ママががんばっている様子が見えれば周囲の人も我慢してくれるかもしれません。さらには、赤ちゃんの遊び相手になってくれるなど、心強い味方になってくれる場合もありますよ。
■航空会社の赤ちゃん向けサービスをチェックして賢く乗ろう
航空会社では、事前に予約すれば赤ちゃんベッドやおむつ、ミルク、おもちゃなど用意してくれるサービスがあります。ベビーカーなどを機内に持ち込める場合もあり、これがあれば機内で助かるというグッズがあったら、事前に航空会社に確認しておきましょう。
赤ちゃんを連れていると、機内に入ってからもあれこれ大変なことが。係員に申し出れば利用できる、事前改札サービスを利用するのもいいですね。
■赤ちゃんを乗り物に慣らしておこう
赤ちゃんは、慣れない環境におかれるだけで不安になり泣くことも。電車など乗り物に事前に慣らしておくのも手です。敏感な子は練習したから大丈夫とはなりませんが、練習はママにとってぐずり対策のヒントがいっぱい。きっと役に立つでしょう。
雑誌などで活躍するベビーモデルは、環境が変わってもぐずらない子が多いとか。もしかしたらベビーモデルのレッスンには、赤ちゃんが環境の変化に強くなるヒントがあるのかもしれませんね。
■機内に持ち込む物を吟味しよう
赤ちゃんのお気に入りのおもちゃを持ち込むのはおすすめです。しかし、小さな赤ちゃんの集中力はあまり続かないもの。特に気に入っているものだけに絞りましょう。さらに、フライトの長さにもよりますが、赤ちゃんには漏らしたり戻したりというトラブルがつきもの。おむつや着替え、汚物を入れる袋、汚物を拭き取るタオルなど、赤ちゃん連れの必須アイテムは欠かさないようにしましょう。
機内に持ち込める手荷物サイズは限られています。フライト中にどんなものがあれば助かるか、赤ちゃんの日頃の様子を考慮し吟味しておきましょう。
■座席を工夫するだけでママも気が楽に
予約する時点で座席を工夫するとママの気持ちも楽になります。早めの予約でママ以外の赤ちゃんの同伴者にも近隣の席を確保してもらいましょう。赤ちゃん同伴者の優先席が用意されている場合もあります。
一般的に、エンジンがついている主翼より前の座席は静かで、それより後方は何らかのノイズが多くなります。よって、前方の座席は静かな分、赤ちゃんの泣き声やそれをあやすママの声が目立ちやすくなります。反対に、後方は若干声が目立ちにくくなります。音に敏感な赤ちゃんはぐずりやすくなるかもしれませんが、赤ちゃんはもともとお母さんのおなかの中で、血液の流れる音などさまざまな音に囲まれていたので、それほど飛行機の音を気にしなくてもいいかもしれません。寝ている最中に掃除機をかけても起きない赤ちゃんもいますからね。
■機内で赤ちゃんが静かにできるようお世話を工夫しましょう
飛行機に赤ちゃんを連れて乗る際の理想は、赤ちゃんが寝ていてくれることではないでしょうか。フライト中に赤ちゃんが眠くなるように、搭乗前に適度に疲れさせておいたり、お昼寝の時間に合わせた飛行機を予約したりするのも一つの方法です。赤ちゃんが遊べるキッズルームを備えている空港もありますよ。
機内で赤ちゃんが泣く原因の一つが、気圧の変化による不快感といわれています。何かを飲むことで赤ちゃんの不快感を減らせる可能性がありますので、機内で飲めるよう搭乗前の飲み物は控えてみる方法もあります。
■ママは笑顔を心がけて
慣れない環境におかれた赤ちゃんはただでさえ不安に。その上、ママまで緊張した顔をしていたら、さらに不安になることでしょう。赤ちゃんは敏感ですので、安心できるよう笑顔を心がけましょう。
また、赤ちゃんがぐずってもイライラした態度はやめましょう。赤ちゃんが余計泣いてしまうだけでなく、周囲の乗客にもイライラが移ってしまいますよ。
■乗務員をうまく活用して
飛行機の中で何かあったら乗務員に相談しましょう。知らなかったサービスなどを教えてくれるかもしれません。ママ一人で頑張ろうとせず、周囲を頼ることも子育てのポイントです。
最後に
残念ながら上記のコツをすべて実践しても、うまくいくとは限りません。もし、上記には書いてないものの効果的な方法があれば、ぜひ、取り入れてください。赤ちゃん連れで上手に飛行機に乗るのは簡単ではありません。だからこそ、日ごろ赤ちゃんのお世話をしているママの腕の見せ所にもなりますよ。