オーディションに合格したと思ったら、事務所からダブルスタンバイですと言われたり…。

 

キッズモデルの仕事を始めると、「ダブルスタンバイ」という言葉を

よく耳にするようになることと思います。

特に赤ちゃんであれば、必ずと言ってもいいくらいダブルスタンバイでの撮影となります。

それでは、ダブルスタンバイとはどのようなことなのでしょうか?

 

赤ちゃんモデルの場合、急に機嫌が悪くなったり眠りだしてしまうなどで

撮影が出来なくなることも多いものです。

そんな事態に備えて、クライアントは最低二人の

赤ちゃんを撮影に呼んでおくのです。

 

まず、機嫌の良い赤ちゃんから撮影を開始します。

そして一人の赤ちゃんが眠くなるなどして泣き出してしまったら、

もう一人の赤ちゃんを撮影します。

このようにして基本的に呼んだ全ての赤ちゃんを撮影します。

 

撮影後の最終的な出来具合を確認して、

どちらの赤ちゃんの写真を使うかを決定するというものです。

使われるのはどちらか一人となります。

 

実は、せっかく撮影をしたのにお蔵入りすることは大変多いのです。

考えているよりも厳しい世界だということが分かると思います。

 

ダブルスタンバイはまだ良いほうで、

中にはトリプルスタンバイやそれ以上の赤ちゃんが撮影に呼ばれてくることもあるのです。

 

また二人呼ばれた赤ちゃんのうち、あらかじめクライアントが

第一候補を決めている場合もあります。

そして、第一候補の子が上手く撮れなかったときの為の

セカンド要員として呼ばれることも。このような場合、

第一候補の赤ちゃんが上手く撮影出来たらセカンドの赤ちゃんは

撮影もしてもらえないこともあるようです。

 

赤ちゃんに限らず小さな子供の時は、ダブルスタンバイでの撮影が多くあります。

ですので、オーディションに合格したからと言って、

出演が確定するわけではないということです。

 

しかしダブルスタンバイにすることで、

「自分の子がぐずって撮影も出来なかったらどうしよう。」

という親御さんの不安な気持ちも少しは緩和されるはずです。

一人では、やはりプレッシャーも大きくなりますよね。

 

どちらか一方の子しか使われないと思ったらどうしてもライバル視をしてしまいそうですが、

お互いのためのダブルスタンバイでもあるということを理解し、

気持ちよく撮影が出来ると良いですね。